猫を飼うにはどのくらいの費用が必要になるかご存じでしょうか?
一般的にかかる費用は受け入れるときの初期費用と、飼い始めた後の毎月かかる費用の2種類があります。また病気になってしまうとさらに費用が多くなり、家計を圧迫してしまします。
病気になると費用が掛かることが分かります。この病気になると費用がかかることから言えることは「健康を保つこと」が最重要だと言えます。
この記事では猫を飼う時の費用の詳細を、イラストなどをくわえて分かりやすく解説しています。かかる費用の内容を把握して健康で幸せな猫くらしをできるようにしていきましょう。
迎え入れるときにかかる費用(初期費用)
猫を迎え入れるときにかかる必要な費用項目一覧です。
猫を引き取った状況などによって必要性の有無が変わる場合があるので、一概には言えませんが主にこの3つの費用が発生します。
健康診断の費用(初期)
- 基本的な診療と検査は「5,000円~15,000円」程度
- 精密検査込みの場合は「20,000円~50,000円」程度
- 初診料は「1,000円~2,000円」程度

初めて動物病院にかかる場合は1,000円~2,000程度の初診料がかかります。
健康診断の費用は動物病院ごとの診療方針と、診療内容によって変わってきます。基本的な身体検査や血液検査、尿と便の検査などのみの場合は初診料と診療費が5,000円~15,000円程度かかります。
病院によってはプランが決まっていて、基本的な検査のほかにレントゲン検査、エコー検査、CT、MRI、心電図検査、甲状腺機能検査などが含まれていることがあります。その場合は20,000円~50,000円程度と高額になる場合もありますので、見てもらう前に確認をするようにしてください。
「猫を保護した」という場合は緊急性を要する場合があるので、ほとんどの動物病院で診てもらえるとは思いますが、健康診断は予約制で行っている動物病院もあるので、事前に電話などで連絡をするようにしてください。
ワクチン接種の費用(初期)
- 3種混合ワクチンは「3,000円~5,000円」程度
- 4種混合ワクチンは「4000円~8,000円」程度
- 5種混合ワクチンは「5,000円~10,000円」程度
- 猫エイズのワクチンは「3,000円~5,000円」程度
ワクチン接種の費用は、6つの病気「猫ウイルス性鼻気管炎」「猫カリシウイルス感染症」「猫班白血球減少症」「猫白血病ウイルス」「猫クラミジア感染症」「猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)」のうち、どの病気まで対応するかによって種類が変わってきます。

ワクチンのタイプは全猫接種推奨の「コアワクチン」とリスクに応じて接種推奨の「ノンコアワクチン」がある
「コアワクチン」とは、感染のリスクが高い「猫ウイルス性鼻気管炎」「猫カリシウイルス感染症」「猫班白血球減少症」に対応するワクチンで、全部の猫に接種することが推奨されています。
「ノンコアワクチン」とは、感染のリスクが高くなる環境下(外飼いや保護猫活動など)において接種が推奨される「猫白血病ウイルス感染症」「猫クラミジア感染症」「猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)」に対応するワクチンです。
室内飼いで単独の場合は「3種混合ワクチン」

室内飼いでは「猫ウイルス性鼻気管炎」「猫カリシウイルス感染症」「猫班白血球減少症」に対応しているコアワクチンの「3種混合ワクチン」の接種が推奨されています。
室内飼いであればそこまで感染症のリスクは高くないことから、3種混合ワクチンの接種で感染症の予防は可能です。
ただし、外出先で飼い主さんが猫を触る場合や、保護猫活動を行っているなどによって、ほかの猫との接点が多くなる場合は、室内飼いをしていてもリスクが高くなることから、4種または5種混合ワクチンの接種が必要になります。
もし迷っている場合は、動物病院で獣医師の方に、自分の生活環境と接種料金を相談してみることをおすすめします。そのうえで接種するか否か、摂取するワクチンの種類を決めましょう。
外に出る猫や今後保護猫を迎え入れる場合は「4種混合ワクチン」か「5種混合ワクチン」

飼っている猫が外に自由に出入りしている場合や、室内飼いでも飼い主さんが外猫との接点が多い環境や今後、保護猫活動をしようと思っている場合などは、リスク低減のため4種または5種混合ワクチンの接種が推奨されています。
料金は動物病院によって高いところもまれにあるため、摂取をする前に料金の確認をしてからワクチン接種することをおすすめします。
単独で摂取できるのは「猫白血病ウイルス感染症」と「猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)」
「猫白血病ウイルス感染症」や「猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)」にも気を付けたい人や、感染が心配な人は単独での猫エイズのワクチン接種をする選択肢もあります。
一般的な料金は次のようになっています。


どうぶつ病院によって料金差はあるものの、一般的には3,000~5,000円程度となっているところが多いですが、高いところもあるようなので、受ける前に動物病院への確認をしてからワクチン接種するようにしましょう。
避妊・去勢にかかる費用(初期)

避妊にかかる費用は動物病院によって違いがあるため、一概には言えませんが10,000円~30,000円程度かかります。

避妊と同様に動物病院によってかかる費用が違うため、手術前によく内容を確認してから依頼するようにしましょう。一般的な費用は5,000円~20,000円程度となっています。
猫用品の費用(初期)
猫用品には最初から用意したほうがいい猫用品と、後からで大丈夫な順番にそろえていく猫用品とがあります。
最初から用意したほうが良い猫用品
猫を始めて迎え入れるときには次のような猫用品が必要になります。
この中でも特に「キャットフード」と「トイレ本体と砂」については必ず用意するようにしてください。
キャットフードは代わりとして人間用の食べ物も与えるという選択肢もないことはありませんが、人間用の食べ物は栄養素が高いものが多く、猫にとっては危険を伴うことがあるので、専門知識でもない限り、専用のキャットフードを用意してください。
今はコンビニにもキャットフードはあるので、緊急時はコンビニなどで購入して用意してください。
トイレは段ボールや新聞紙などで代用可能ですが、衛生面や猫のストレス、においなどが気になってくるので、できるだけ早めに専用のトイレの本体と砂を用意してください。
2匹目の場合はケージも用意
迎え入れる猫が「2匹目」の場合は、先住猫と直接合わせるのは、猫関係の悪化につながる可能性があるので「ケージ」を用意するようにしましょう。
ケージを用意したうえで、新しく迎え入れた猫はケージ内で過ごしてもらい、徐々に慣れさせていく必要があります。
ケージの種類は子猫1匹で向かい入れるようなら、小さめのケージで~5,000円程度で大丈夫です。通常の多頭飼い時に使うケージの場合は2段以上の大きめの7,000円~50,000円程度のものがおすすめです。
後から大丈夫なあったほうが快適に過ごせる猫用品
ここで紹介するのは「無くても猫を飼うことはできるができればあったほうが良い」猫用品です。必ずしもなくても暮らせるので初期費用を押さえたい人は様子を見て購入しても構いません。
具体例としてはおもちゃやキャットタワーなど、猫が快適にストレスなく過ごせる猫用品などが当てはまります。これらの猫用品は、生活していく中で徐々にそろえて大丈夫ものが多いです。ある人にとっては必要のないものもあります。
自分に合った猫用品をそろえていきましょう。
費用や種類は後で紹介しています。
猫を飼っているときにかかる費用
猫を飼っている時にかかる費用項目一覧です。
猫用品の費用(飼っている時)
猫用品の具体例
- おもちゃ 300円~
- おやつ 300円~
- 食器類 300円~
- 除菌ティッシュ 100円~
- キャットタワー 3,000円~
- キャットウォーク 5,000円~
- キャットステップ 3,000円~
- ブラシ 1,000円~
- 首輪 1,000円~
- キャリーバッグ 3,000円~
主にこのような猫用品が必要になります。人によって必要ではないものもあるので、一概には言えませんが10,000円~20,000円程度がかかります。
これらの猫用品は、徐々に買い足して増えていくので、ここで紹介している金額よりも多くなると思われます。しかし、一度買ってしまえば長持ちするものもあるので、毎月の費用は~1,000円程度とそれほどかかりません。

食事の費用(飼っている時)

食事の費用はキャットフードの種類によって違ってきますが、1匹の猫で1か月あたり1,000円~5,000円程度かかります。
あまりにも安い「300円/1kg」の商品もありますが、良い商品の一つの目安が価格でもあるので、安すぎる商品はあまりお勧めしません。最低でも「500円/1kg」程度の商品を選ぶようにしましょう。
病気を抱えている時は「療法食」で費用は多くなる
病気を抱えている場合は「療法食」といわれる、成分が調整されているキャットフードを食べることがあります。
その場合は普段食べるキャットフードよりも高額な傾向があるため、食費にかかる費用はさらに多くなる場合があります。
トイレ周りの費用(飼っている時)

トイレ周りでかかる費用は、主にトイレの砂やトイレシートでかかります。商品1つの価格はそれほどしませんが、毎日消耗していくので、一か月後には1,000円~3,000円程度の費用が掛かっています。
多頭飼いをしていると、トイレの費用は比例して多くなり、3,000円~5,000円程度かかることもあります。
水道・光熱費(飼っている時)

水道料金はあまりかかりませんが、食器類を洗う時に使用していたり排泄物をトイレに流す際に水を使用しています。もちろん量はわずかですが飲み水の分もあります。
光熱費は主にエアコンなどによる温度を一定に保つための電気あるいはガス料金です。費用は地域によって環境が違ったり、そもそももとになる電気料金が違うので必ずしも同じにはなりませんが、2,000円~程度はかかると思います。
病院の費用(飼っている時)

病院の費用は健康であれば全くかかりません。0円です。しかし尿石や猫風邪、腎臓病、心臓病など様々な疾患になる可能性があります。
どうぶつ病院は自由診療で、人の病院での保険点数制度のような基準となる料金が独占禁止法によって設定できないため、獣医師が個人で診療の費用を決めています。
そのため高額になることもありますが、仕方ないところではあります。一般的な動物病院での料金は次のようになります。
再診時にかかる費用
再診時は初めてではないため、初診料の代わりに再診料がかかる場合があります。

再診料は無料のところもありますが、一般的には500円~1,000円程度となっています。このほかに診療内容に応じた料金が足されて診療費となります。
診療内容はエコー検査やレントゲンなど検査内容が多くなれば料金は増えていき、長期的に薬を飲み続けるとなれば10,000円~20,000円程度はかかります。
修理・買い替え費用(飼っている時)
猫によって家電や家具が壊れたなんてことも起きる可能性があります。
今日あったこと
— 美智 (@oH5xOjJXMbyd6hu) September 12, 2022
猫みーちゃんの避妊手術日を今週の木曜日に変更
夫4回目のコロナワクチン接種・副反応なし
元上司で仲人してくださった方のお通夜に参列
ジュリー興奮してダッシュしてTVにアタックし倒し、買って1年も経ってない夫用のTV壊す・・・😭
今週はお金に羽が生えてる~(;^_^A pic.twitter.com/ed3cG2OdjK
テレビが壊れたらその費用は50,000円~200,000万円ぐらいかかることもあります。
その他扉を壊した、ソファーを買い替えたなどの費用も発生する可能性があるため、猫の日ごろの行動には注意を払うようにしましょう。
猫を飼う時にかかる費用を減らすには「健康を保つこと」が最重要
猫を飼う時にかかる費用は一生で200万円以上とも言われています。

調査地域:全国
調査期間:2022年12月26日~12月27日
調査対象:2021年以前より猫を飼っている20~60代の男女3,000人
調査主体:R&C株式会社
調査協力:株式会社ディーアンドエム
かかる費用に中で最もかかるのが「病院にかかる費用」です。動物病院は自由診療のためどうしても高くなりがちで、かかる費用を抑えるには猫の健康が第一と言えます。
猫の健康を保つには、栄養素のバランスが良いキャットフードと、暮らしている環境がストレスのない環境にすることが大切です。もちろん費用はそれなりの費用が掛かってしまいますが、病気になってしまったことを考えれば安い出費とも言えます。
それでもやはり費用はできるだけ抑えたいのが本音ですが、そのためには、かかる費用を予め把握して、節約を意識するなどの対応が必要になります。かかる費用があらかじめ分かれば毎月の出費も計算できます。
病気や家電の修理費などの突発的な出費は、予想を超えたところからやってきますが、日ごろから必要以上の出費があっても対応できるように余裕をもって貯金を貯めておいて、猫くらしをするようにしましょう。